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■〈万歳楽〉安政見聞誌1 ★ゆうパック着払い
【判型】大本3巻3冊。縦249粍。
【作者】作者不明(仮名垣魯文作説、燕栗園千寿(ササグリアンチホギ)作説あり)。一勇斎国芳(歌川国芳)・一登斎芳綱・鴬斎国周・一筆庵英寿画。
【年代等】安政3年春頃刊。[江戸]三河屋鉄三郎板カ。
【備考】分類「災異・実録・見聞記」。『〈万歳楽〉安政見聞誌』は、数ある安政大地震に関する地震誌の代表。被害状況や当時刊行された瓦版などを収録。流言・奇談までも含むルポルタージュ(東京都立図書館HP)。/安政2年(1855)10月2日の夜、江戸とその近郊をマグニチュード6.9の直下型地震が襲った。死者は江戸だけで7000~1万人、潰家は1万4300戸以上に及び、また地震後に起こった火災で江戸市中は約14町四方が焼失した。『安政見聞誌』は仮名垣魯文または燕栗園千寿の作(異説あり)で、歌川国芳らの挿絵による安政大地震の雑記録である。震災の様子や後日の暮らしのほか、地震に関する様々な話題の中に「三河万歳」の記事があります。毎年江戸へ巡業する万歳師はいち早く地震のことを歌詞に取り入れ、「軒ぶち返る柱」「幼子を夢中でおぶって姉の方の手を引いて」「涙をこぼす世中の野宿のひもじさに」など生々しく描写し、それでも命があったことを寿ぎした。本書(底本は上巻)見返に鯰達磨の彩色画あり、上部に「梅屋/悟れかしこれそ禅機の無門関ゆり崩れては一物もなし」。無記名の自序あり。凡例あり。無刊記。上巻中に深川仲丁やぐら下辺の仮宅の春景色を描いた絵図あり、解説文中に「前年の地震火災により野原のごとくなりしが仮宅の家並美々しく雅客の往来たゆるときなし」とあり、地震の翌安政3年春頃の成立刊行。内容は、安政2年10月2日夜亥時に起きた江戸大地震の被害状況や奇談、御救小屋や救恤金醵出者の連名等を、人々の見聞に随い地域別に記した実録(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DBおよびHP参照)。
★原装・題簽付・状態概ね良好(小虫補修・刷り良好)。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、3冊揃いが、155,600円(小虫)~198,000円(虫食い)、中・下巻2冊が、70,000円(虫食い・イタミ)】。
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