イギリスの香水ブランドとして、300年近い歴史を誇っている「フローリス」。
おなじイギリスの高級香水の「クリード」とほぼ同時期に誕生して、香りのディレクションも含め、一貫してファミリー・ビジネスをつづけているのもクリードと同様です。
もとは理髪店＆櫛販売のお店で、最初の英国王室御用達は櫛でした。香水、ビスポーク(オーダーメイド)香水、バス＆ボディなど、手堅くラインを展開しております。

こちらは、そんなフローリスのフレグランス・ラインから、1951年に発売されたメンズ香水です。
フローリス香水としては、一般的に一番知名度が高い作品で、ロングセラーをつづけております。ただし流通は細いので、お求めはお早めに。
ネーミングは、フローリス本店のあるジャーミン・ストリート・89番地から取られていて、この本店は300年おなじ場所にあります。この香水は、フローリスの常連だった「007」の作者イアン・フレミングのお気に入りで、原作でも登場しております。

香りは、クラシカルなフゼア・フレッシュの香調がベース。古き良きの典型的なフゼアにしあがっております。
ベルガモット、ラベンダー、ネロリ、ナツメグ、オレンジ、プチグレイン、リモネン、シトラルなどが、キレのあるシトラス・ハーバルを香り立たせるトップから、
オリス、ゼラニウム、ローズ、イランイラン、ファルネソール、ゲラニオール、ベンジル・ベンゾエイトなどが、格調高いスパイシー・フローラルを湧き立たせるミドルへ。
ラストはシダーウッド、ホワイト・ムスク、オークモス、サンダルウッド、ベチバーなどが、パウダリーなムスキー・ウッディー・スウィートを香らせてエレガントなセンシュアリティーをアピールしてくれそうです。

ウビガンの「フジェール・ロワイヤル」からつづく、クラシック・フゼアの王道の香りで、まさにジェームズ・ボンドのように、スーツ・スタイルに合わせてまとうような香りです。ディオールの「オー・ソヴァージュ」などとも香りをくらべてみるのも一興でしょう。

ボトルやボックスも品格ただようデザイン。ボトルは質実剛健なテイストで、300年の歴史の深みをかいまみせるたたずまいです。


直射日光のあたるお肌に香水をつけますと、まれにかぶれたりシミになる場合がございます。
可燃性製品は火気には十分ご注意ください。
傷やはれもの・湿疹など、異常のある部位にはお使いにならないでください。
フレグランス商品は、シルク・薄い布地や白または淡い色の衣服には、シミになることがありますので、直接おつけにならないでください。
目に入ったときは、直ちに洗い流してください。


香料成分の特性上、時間の経過や季節によって澱(オリ)が見られる場合があります。乳幼児の手の届かないところに保管してください。
極端に高温または低温の場所、直射日光の当たる場所には保管しないでください。
使用後は必ずキャップをしっかりと閉めてください。



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